耐震補強工事は耐震診断により最も効率よく費用が掛からないところを考慮して工事をします。押入の壁補強(仕上げを構造用合板表しとする)がその代表です。最初に広縁での耐震工事例をあげます。
天井部分を剥がし火打ち梁(鋼製)を入れます。ここで大切なのは壁を補強しても水平の剛性も高めなければ耐力壁の補強効果は上がらないことです。天井を剥がして壁補強する場合は必ず2階の床組を補強します。そして柱と梁に接合金物を取付けます。金物の種類は柱の引抜の大きさにより決めます。
床部分を剥がし柱と土台に接合金物を取付けます。天井裏柱と梁に取付けた金物と同じものです。床を剥がしたときに土台の状況、基礎の状況、白蟻による被害状況の有無を確認します。
構造用合板を張ります。土台から胴差、梁まで張ります。柱に直に張ります。(大壁とする)
土台、柱へ直に構造用合板を張ります。
防蟻、防腐処理をして床を張ります。
構造用合板にプラスターボードを貼ります。
構造用合板とプラスターボードを張った小口へ見切材(額縁)を加工して取付します。
左官屋さんに仕上てもらい終了。既存の壁と色を変えて仕上ました。
押入の壁補強(仕上げを構造用合板表しとする)例です。
ここも床を剥がしたときに土台の状況、基礎の状況、白蟻による被害状況の有無を確認します。柱と土台に接合金物を取付けます。
柱と梁に接合金物を取付けます。
構造用合板を張ります。土台から胴差、梁まで張ります。柱に直に張ります。(大壁とする)
構造用合板を張り耐力壁とする部分に基礎がなかったため、配筋して基礎を新設します。
防蟻、防腐処理をして根太を取付床を張ります。